PARASYMPLESITE パラシンプレサイト亜砒藍鉄鉱木浦鉱山 0003

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PARASYMPLESITE パラシンプレサイト亜砒藍鉄鉱木浦鉱山 0003
大分県佐伯市宇目町木浦鉱山

藍鉄鉱の燐を砒素に置き換えた鉱物で、大きな結晶は柱状で先端が刃先のような形状が特徴です。細かい結晶は毛状の球のような放射状集合体になることがあります。砒藍鉄鉱(Triclinic)とは同質異像（亜砒藍鉄鉱はMonoclinic）の関係にあり、肉眼での両者の区別は困難です。酸化の度合いにより、淡い青色透明から不透明暗緑色まで色調が変化します。
木浦鉱山の下部金子坑から上部ダツガタオ坑に至る同一の砒鉱脈から産出しました。砒鉱脈は砒鉄鉱、硫砒鉄鉱、石英、蛍石、錫石からなり、生成された鉱脈が寸断され、芋状に鉱石が産出する特異な鉱脈です。その砒鉱の石英晶洞部や砒鉱が溶融したような空洞から産出します。スコロド石との共生は見られますが、基本的に鉱脈の中で少し産出部分が異なる傾向がみられます。褐色絹糸光沢の砒灰鉄石との共生が多くみられます。

標本の大きさ約10×6×4センチ。　　

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